2015年7月26日11時ごろ、東京都調布市富士見町の住宅街に軽飛行機が墜落した。住宅3棟と乗用車2台が燃えるなど火災が広がり、警視庁によると3人の死亡が確認されたほか、複数のけが人がいるもよう。事故原因は今のところ分かっていない。
軽飛行機が住宅街に墜落する事故は、過去にも起きている。
「窓ガラスがドン!!!ってなるほどの衝撃」
現場は調布飛行場から南に約1.8キロの、住宅が密集する地域。味の素スタジアムも近く、付近には中学校などもある。
事故現場の住宅はほぼ全焼し、骨組みなどしか残っていない。墜落時にぶつかったのか屋根が破損している住宅もある。13時現在も消火活動は行われている。
ツイッターには「窓ガラスがドン!!!ってなるほどの衝撃があった」「音が凄かった」など、現場の様子を伝える投稿があった。26日放送の「サンデースクランブル」(テレビ朝日系)では、現場近くに住む女性が番組の取材に応じ、最初に大きな音がして気づいたらもう燃えていたと証言した。
墜落した軽飛行機は5人乗り。10時58分ごろに調布飛行場を離陸した直後に墜落したとみられている。現場には裏返った尾翼の一部などが確認できるだけで、原型をとどめないほどに大破している。
国内で、軽飛行機が住宅街に墜落した事故は過去にもある。2004年、JR甲府駅から北へ約1キロの住宅街に航空撮影中だった軽飛行機が墜落。操縦士ら乗員3人が死亡した。低空飛行し、大型クレーンを避けようとした際に失速したことが原因だった。
08年には大阪府八尾市の国道に2人乗りの小型機が、燃料トラブルで墜落した。乗員2人がけがをしたが、通行人などの巻き添えはなかった。