1964年東京大会のエンブレムを意識
大会エンブレムは、少ない色数で、落ち着いたデザイン。招致ロゴのようなカラフルさを予想していると、少し拍子抜けするかもしれない。実際、ツイッターでは「桜の方が良かった」といった批判が出ているほか、共同通信などは漫画家やくみつるさん(56)の「暗い。厳かではない」との辛辣なコメントを伝えている。
報道によると、佐野さんは「1964年東京大会のエンブレムが好きなので、それを継承しながら新しいものを作りたかった」という。1964年大会のエンブレムも、赤の「日の丸」と、金色の「五輪」のみのシンプルなスタイルだった。
その一方で、このデザインを見て、ちょっとした連想ゲームが起こっている。大会エンブレムに「既視感」を覚えている人が多いのだ。ツイッターを見てみると、サッカー「Jリーグ」のロゴマーク、熊本県のご当地キャラ「くまモン」、白米とノリ・梅干しの「のり弁」、カードゲームの「UNO(ウノ)」――。配色は違うが、「Tポイント」のロゴに似ているとの声もある。
あれこれと声は出ているが、まだ発表から1日たらず。これから5年間、目が慣れていくにつれて、なににも例えられないオンリーワンのデザインになっていく――かもしれない。