弁護士「放置しないで助けてほしかった」
また、亡くなった男子学生が成人しており、コンパ長も務めていたことから、「飲んだのは自己責任」「自ら管理できないのもどうなんだ?」といった指摘も出ていた。
もっとも、他の参加者について、「介抱せず放置したのはいけなかった」といった批判は出ており、両親が訴えたことにも、「これがニュースになることで、何人かの学生の命を救ってるかも」と理解する向きがあった。
両親の代理人をしている弁護士は、取材に対し、参加者が泥酔するなどして緊急事態に気付かなかった可能性についてはこう答えた。
「個々の人によっては、その可能性はなくはないです。しかし、それぞれ代理人を立てて交渉していますので、慎重に言葉を選んでおり、はっきりとしたことは言っていません」
本人に自己責任もあるかについては、あくまでも意識を失ってから放置しないで参加者に助けてほしかったと強調した。コンパ長については、「必ずしも、はやし立てる方ではありません。自分が飲んでコンパを盛り上げる役だったということです」と言う。
なお、男子学生の死亡から3年後になって提訴したことについては、「参加者が就職した時期に合わせたということではなく、和解交渉が一段落してこれ以上進まないと判断したからです」と説明している。