広島市長「疑心暗鬼の議論絶ちたい」 平和宣言で「安保法案」触れない理由を説明

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米国の指導者には謝罪を求めない考え

   日本政府が16年5月に開く先進7か国(G7)首脳会議(伊勢志摩サミット)では、外相会合は広島市で開かれる。関連して、米国の閣僚やオバマ大統領が広島を訪問した場合、原爆投下について謝罪すべきかを問う質問も出た。松井市長は、「安らかに眠って下さい 過ちは繰返しませぬから」という言葉が刻まれた原爆死没者慰霊碑のスライドを示しながら、謝罪を求めない考えを示した。

「個々の行為について詫びる、詫びないということを問題にすべきではないという立場。世界の為政者が広島にみえた時に言っていただきたい言葉は、ここにある言葉のとおり」
「(指導者には)未来に向けての誓いを立ててほしい。それこそが、被爆した方々のなぐさめになると思うし、一番の願いの達成に近づけると思う」

   なお、米国の2度にわたる原爆投下をめぐっては、政府が07年7月に

「戦後60年以上を経た現時点において米国に抗議するよりも、核兵器のない平和で安全な世界の実現を目指して、現実的かつ着実な核軍縮努力を積み重ねていくことが重要である」

との答弁書を閣議決定している。松井市長の発言は政府の公式見解に沿っているとも言える。

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