元AKB48の前田敦子さん(24)が自家用車を運転中に起こしてしまった「接触事故」が波紋を広げている。
幸いケガ人も出ておらず大事には至らなかった。が、前田さんは現在、トヨタ自動車のCMに出演中のため、「トヨタの顔に泥を塗った」とする批判する報道も出た。一方で、人気芸能人の前田さんが「自ら運転」していることを評価する自動車評論家もいる。
高額な契約金は「送迎費」「危機管理費」も込み?
報道などによると、事故が起きたのは2015年7月19日の17時過ぎ。東京都千代田区の外堀通りを走行していたところ、並走するタクシーと接触した。前田さんの車の左前部と、タクシーの右後部にそれぞれ傷があり、どちらかが車線変更した際に接触したとみられている。
前田さんは2012年10月に普通免許を取得。事故当日の19日は仕事が休みだったため、1人でドライブをしていたそうだ。ケガ人はなかったが、20日、フジテレビ系の昼の報道番組が第一報を報じると、大きな注目を集めた。
すると前田さんは同日夕にツイッターを更新し、「この度は、私の運転する自動車の接触事故で、関係する皆様にご迷惑及び、ご心配をおかけしてしまったことを深くお詫び申し上げます。 お騒がせして申し訳ありません」と謝罪した。
インターネット上には「どっちも怪我なくてよかった」「生きてて良かった!」といった声が広がったが、同時にささやかれたのが、出演CMとの関連だ。
前田さんは2012年1月から、漫画「ドラえもん」を実写化したトヨタ自動車の企業CMシリーズに「ジャイ子」役として出演している。そのためネット上には「トヨタのCMに出てる間にぜったいやったらあかんやつ」「TOYOTAもイメージ悪くなるね」といった声が上がった。
芸能評論家の肥留間正明さんは、「前田敦子 世界のトヨタの顔に泥」と題した15年7月22日付の日刊ゲンダイの記事中で、今回の事故を「意識の低さが招いたこと。謝って済む話ではありません」と厳しく非難した。
肥留間さんは、スポンサーがタレントに数千万円もの契約金を支払うのには、単にCM出演料ということだけでなく、日常の送迎費やそれに関する人件費、危機管理費などが含まれているからだと指摘。そのため所属事務所は、たとえ契約条項に記載されていなくてもタレントに運転をさせないのが「鉄則」だといい、人手不足であってもプライベートであっても言い訳できない、と問題視した。