芸人のヒット作は、事務所にも利益が
吉本興業は芸人に「書いてみたら」といった後押しはしていないが、出版活動をサポートしている。これまでも、小説「ホームレス中学生」で200万部を超えるヒットを記録したお笑いコンビ「麒麟」の田村裕さん(35)や、クオリティーの高いパラパラ漫画が注目され、作品集も出した鉄拳さん(43)など、本業以外で作品が話題になった吉本芸人は複数いる。
芸人による作品のヒットは、事務所にとってもうれしい話だ。例えばピース又吉さんの場合、書籍の刷り部数は120万部を超え、印税だけで1億5千万円近い収益だとされる。吉本の芸人が小説を書いた場合、印税は吉本興業を通して著者に支払われることになっており、「火花」も印税の半分近くが吉本に入るともいわれる。芸人による作品のヒットが事務所にも大きな利益をもたらすのは間違いない。
又吉さんに続き、これからも吉本芸人の新たな作品出版が話題を呼ぶこともありそうだ。