お笑いコンビ「ウーマンラッシュアワー」の村本大輔さん(34)にストーカー行為を繰り返したとして、24歳の女子大生が2015年7月21日までに警視庁に逮捕された。
村本さんはこれまでもツイッター等でストーカー被害を度々報告していた。逮捕された女子大生と同一人物によるものかどうかは不明なものの、その行き過ぎた行為に、当時から心配の声が数多く寄せられていた。
ポストに青いバラ、きつねのお面で自宅訪問...
報道などによると、女子大生は今年3月から村本さんの仕事現場などで待ち伏せし、付きまとうなどのストーカー行為を繰り返した疑い。すでに容疑を認めているという。
村本さんは数年前からストーカーに悩まされていた。2013年の誕生日(11月25日)前日には、自宅のポストに青いバラが入っていたことをツイッターで報告。その10日後には「退屈させないでね」というメッセージとともにヒマワリが投函されたという。
2014年6月には、ファンがキツネのお面かぶって家に来たという不気味なエピソードをトーク番組で披露している。また同年9月には、札幌の公演会場からホテルへ帰るタクシーを尾行されたといい、遠回りやホテル変更を余儀なくされたそうだ。
「ヒマワリ事件」直後には、
「会社に言ったら警察に相談しようと言われましたが、面白くなりそうなのでいまのところ保留にさせてもらいました。さあ、ストーカーちゃん。退屈させないでね」
とツイートするなど、ストーカーを挑発するような発言もみられたが、その後、事態は深刻化したようだ。
村本さんがツイッター等で明かした被害内容すべてが逮捕された女子大生によるものかは分からないものの、日ごろから身の危険を感じるほどの恐怖を味わっていたらしく、逮捕報道後には「刺されると思っての被害届ですよ」とツイートした。
明石家さんま、自宅ベッドに白い服の女性がいた
村本さんは普段から「ファンに手を出す」ことを公言しているだけに、熱心なファンは「押せば近づけるかも」と錯覚をしてしまいがちなのかもしれない。だが村本さんに限らず、ストーカー被害に悩まされたことのあるお笑い芸人は数多くいる。
明石家さんまさん(60)はかつて、自宅のベッドに白い服を着た女性がいたことがあるという。「おかえり」と言われ、さんまさんは「おばけ」だと直感したそうだが、実はファンが忍び込んでいたのだった。また、毎週日曜の夕方になると必ずやってきて、ドアをドンドン叩きながら「ねぇ!サザエさん見よう!」という女性もいたそうだ。
ウシとカエルの動物2匹からなる漫才コンビ「パペットマペット」にも恐怖体験がある。7月20日放送のラジオ番組でアンガールズの田中卓志さん(39)が明かしたところによると、地方公演時、女性ファンがパペットマペットさんの楽屋に忍び込んでいた。部屋の角で「黒子」の頭巾を強く握り締めながら立ちすくんでいたという。
度を越えたネットストーカーもいる。よく知られているのは、有吉弘行さん(41)につきまとう通称「ミザリー女」だ。数年前から有吉さんのツイッターに愛憎入り混じった熱烈リプライを飛ばし続けている女性で、ファンの間では古典ホラー映画「ミザリー」になぞらえて、こうよばれている。有吉さん本人もラジオで「ミザリーみたいな女に付きまとわれて」などと言及したことがある。
2014年10月には、ふかわりょうさん(40)がSNS上で殺害予告を受けているとブログで告白したことも注目を集めた。「ログインするたびに、24時間体制で送り続けてくる」「『抱っこ』と甘えてくることもあるが、基本的には『殺害願望』」とのことで、半年以上にわたり被害を受けていた。それから約半年後、30代無職の女が脅迫容疑で逮捕された。
ちなみに村本さんは、逮捕された女子大生以外にも「数人近い人がいる」とツイッターで明かしている。その上で「一度自分の胸に手をあてて、相手の嫌がることしてないか考えてください。ストーカー本部の偉い人にすぐいいますよ!」と「ストーカー予備軍」に忠告している。