金相場が大幅安、7か月半ぶり安値

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   東京商品取引所は2015年7月21日、金先物相場が大幅に続落。取引の中心である2016年6月物は前週末(17日)の清算値と比べて170円安い1グラム4385円ではじまった。同取引所は開始直後に取引を一時中断するサーキットブレーカー(CB)を発動した。ニューヨーク商品取引所(COMEX)で20日、金先物相場が一時、約5年5か月ぶりの安値をつけたことから、東京市場でも売りが先行している。

   ニューヨークの金先物取引の中心である8月物は20日、前週末(17日)比25.1ドル安の1トロイオンス1106.8ドルで取引を終えた。米国では年内の利上げ観測が根強く、保有していても利息収入を生まない金を売って、通貨のドルを買う動きが加速していることが背景にある。

   円建ての東京市場の金相場にとっては、円安ドル高は相場を支える要因になるが、いまのところはニューヨーク金先物相場の「下げ」につられて売りが増えている。16年6月物は12時20時点で4405円で推移している。

   また、田中貴金属工業によると7月21日の金現物の小売価格(税込み)は4807円で、前週末比166円安だった。約1か月前(6月19日)から362円(7.0%減)下落した。

   なお金相場の急落で、同じ貴金属のプラチナにも売りが及んでいる。

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