衆院で可決し参院へ送られた安全保障関連法案について、芸能人が続々と自身の考えを明らかにしている。
2015年7月19日放送の情報バラエティー番組「ワイドナショー」(フジテレビ系)では、「ダウンタウン」の松本人志さんと歌手の長渕剛さんが、それぞれの考えを主張し合った。
長渕剛「僕は銃をギターに変えてやる」
松本さんは「やり方はそりゃもうメチャクチャですよ」と安倍政権の進め方に批判的な見方を示した。一方で、
「戦争反対とか、平和がいいということは、安倍さんもそう思っていると思う。地球上全員が思っていると思う」
とし、安保関連法案の必要性を自動車事故に例えて次のように語った。
「例えば車に乗っていて、シートベルトもしていて、酒も飲んでいない、脇見運転もしていない、法定速度を守っている。それでも横から、後ろからぶつかってこられることってあるわけですよね」
「そういう時に『交通事故やめて』といわれても『あれっ?』っていう話じゃないですか。今の日本ってそういう状況かなって。このままだと、当て逃げされますよ。このままでいいわけは絶対ないから『ぶつけたら厄介やぞ』くらい思わせないと」
他国から戦争を仕掛けられる危険性には、十分な抑止力を持つことが重要だという意見のようだ。
長渕さんは「感覚的には戦争が近づいている気がする」と危機感を示しつつ、今議論すべきは「なぜ戦争をするのか」という根本的なことだと主張した。
「どの時代でも戦争で銃を持つのは、10代の子供たち。僕らが語るべきことは、絶対に戦争をしないようにするにはどうしたらいいかっていうことだと思う。そこに怒りの刃を向けるべきで、松本君にはお笑いでやってもらいたいよ。僕は銃をギターに変えてやる」
と、それぞれの立場から平和を訴え続けることの大切さを訴えた。
SHELLY「日本、どうなっちゃうんだろう」
安保関連法案に関しては、ツイッター上でも芸能人が続々と意見を寄せている。
モデルでタレントのSHELLYさんは15日、
「この時代にこんな事が有り得るの?とテレビを見ながら不信感しかないです。この状況を戦争を経験された世代はどう感じるだろう?」
と反対の立場からツイート。さらに「そんな中、今も雨の中デモを続ける方々は本当にかっこいいと思います。若い世代が立ち上がってる事を誇りに思います。日本、どうなっちゃうんだろう」と国会議事堂周辺などで行われた反対デモに参加した人々に賛辞を贈った。
「賛成」「反対」のスタンスを示すのではなく、法案について理解を深めることが重要だとする意見も少なくない。お笑いコンビ「ロンドンブーツ1号2号」の田村淳さんは15日、
「国民がこの法案の理解を深めないと賛成、反対の判断できないと思う。政府は説明の努力 国民は法案理解の努力 共に必要だと感じました」
とつづった。