新国立競技場、安藤忠雄氏の説明は「まるで他人事」 「お金のことは考えなかったのか」との批判が

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「予算内で建設出来ない案を採用したのはあんたじゃないの」

   そして建設費用が2520億円に膨れ上がったことについてはこう語った。

「2520億円と聞いたときには『えええぇぇ?』『本当?』と口にしてしまった。キールアーチに追加で700億円の費用がかかることを新聞で知ったけれども、1300億円の時にもアーチは存在していて急に付けることになったわけではない。国民は『何、考えとんねん』と思っていますし、私も審査委員長としてというよりも、1人の国民として『なんとかならんかな』と思っています」

   あくまで自分はデザインを選定するまでが仕事であり、その後は何もタッチしていないことを強調した。リーダーは誰なのかという質問には文部科学大臣か、総理大臣か、などと言葉を濁した後に「私が決められるわけじゃない」と突っぱねた。

   ネットでは、謝罪の言葉を期待していた人が多く、責任逃れをしているとしか受け止められない、といった批判が多く出た。経済評論家の池田信夫さんは15年7月16日にツイッターで、

「安藤さんは『予算のことは考えないで、アイディアとしてザハ案に決めた。あの案で工夫して1300億に下がらんのか』と、まるで他人事みたいに言っていた。下がるぐらいなら、こんな騒ぎにらなんでんしょ」

などと苦言を呈した。ネットの掲示板などにも、

「一言でいって安藤は無責任だと思うね」
「予算内で建設出来ない案を採用したのはあんたじゃないの」
「ひとごと過ぎる。良い人アピールが上手いのはわかったけど、そんなのでだまされたくない。誠意がなさすぎる」
「自分たちはデザインを選んだだけで費用まで知らないとか言うが。まず費用的に実現可能なデザインを選ばなきゃいかんよ」

などといった意見が出ている。

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