お笑いコンビ「ピース」の又吉直樹さん(35)による小説「火花」が芥川賞を受賞したことを受け、芸能界からは続々と祝福の声が寄せられている。
そうした中、「ナインティナイン」の岡村隆史さん(45)は2015年7月16日深夜放送のラジオ番組内で、早くも期待がかかっている次回作について「書かん方がいい」とのアドバイスをおくった。
受賞後には「そろそろ書き始めたい」と次作に意欲
16日夜、東京・築地の料亭で第153回芥川賞・直木賞の選考会が行われ、又吉さんの「火花」は、羽田圭介さん(29)の「スクラップ・アンド・ビルド」との同時受賞となった。お笑い芸人の芥川賞受賞は初の快挙だ。
又吉さんは受賞会見で「次回作」に触れ、
「そろそろ書き始めたい。でも、おもしろいものを書きたいので、どれくらいの時期に出せるかは分からない。必ず恥をかいてもいいんで、書こうと思う」
と意欲をみせた。
次回作については「火花」が話題になった当初から期待の声が高まっていたが、今回の受賞を機に、さらなる注目を集めそうだ。
ところが同日深夜放送のラジオ番組「ナインティナイン岡村隆史のオールナイトニッポン」(ニッポン放送系)では、岡村さんが「書かん方がいい」とのアドバイスをおくった。
岡村さんは冒頭で受賞の報を紹介。
「我らが又吉が芥川賞受賞ということで、これはもう、どえらいことですよね。松本清張さんとか石原慎太郎さんとかと並んだということですよ、これ!」
と興奮気味に語り出した。もともと受賞は厳しいと考えていただけに、驚きや喜びもひとしおのようだ。
「絶対今度書いたとしてもハードルあがる」
ただ次回作については「もう又吉、書かん方がええで、本」と忠告する。
「逆に次ハードル上がってもうて、次は何やっても『パート2オモしろない』って言われんねんから。なんでも」
岡村さん曰く「パート2」も面白かった作品は、映画「ゴッドファーザー」や「ダイ・ハード」くらいだといい、大体は「パート2」あたりから面白くなくなるという。
岡村さんは、世間の期待値がやたらと高まっている状況下で2作目を出すことには相当な覚悟が必要だと考えているのだろう。その後も、
「絶対今度書いたとしてもハードルあがる。これでもう、スパっと本書きを辞めた方がええんちゃうかなって思うねんけどね。次はハードル上がるよ。残念やと思うけども...」
などと語った。