民主議員はなぜプラカード掲げ、「委員長!」と叫ぶのか 「テレビ映像を意識した行動」との批判も

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プラカードを議場の床や机の上に放置したまま

   こういった民主党の対応を、読売新聞は7月16日付の社説で、

「疑問なのは、多数の民主党議員らが採決時に委員長席に詰め寄って怒号を上げ、与党の『強行採決』を『演出』したことだ。カラフルな文字の紙を掲げるなど、テレビ映像を意識した行動だった」

と批判。それ以外にも民主党への批判が出た。散会後、プラカードを議場の床や机の上に放置したまま立ち去った民主党議員がいたからだ。民主党の長島昭久衆院議員は、この点について

「申し訳ございませんでした。野球観戦のご家族以下のマナーでした。反省しております」

とツイッターで陳謝した。ただ、この書き込みは「野球ファンを馬鹿にしている」という批判を呼び。長島氏は再び謝罪する羽目になった。

「すべての野球ファンの皆さまにお詫びし、野球観戦を揶揄するかのような余りにも軽率な発言を撤回します。申し訳ございませんでした」

   なお、この「プラカード戦法」は、野党時代の自民党も実行したことがある。どの野党も、必要に迫られてこういった手段を選ばざるを得なくなるようだ。それ以外に有名な事例としては、1992年に平和維持活動(PKO)協力法が成立した際、社会・共産両党が法案の賛否を示すための投票箱まで極端に遅く歩いた「牛歩戦術」や、96年の「住宅金融専門会社(住専)国会」で、新進党が衆院予算委員会前に議員や秘書を張りこませて審議を始められなくした「ピケ戦術」が知られている。

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