新国立競技場の総工費が2520億円に膨らんでいる問題で、政府は建設計画を見直す検討を始めた模様だ。各紙が2015年7月15日、政府関係者の話として報じた。現行の建設計画には世論の反対が強い上、与党内からも疑問の声が噴出したことで方針転換を図るようだ。
菅義偉官房長官は7月16日午前の会見で、見直しについては「現時点において、私は承知していない」としながらも、
「国立競技場の整備については、各方面から慎重な意見が数多く出ている。そして、もっともなご指摘も多々あると思っている。政府としては、従来からその点も考慮して鋭意検討してきているというのは事実。一方で、これまでの経緯や工期の問題も現実的にある」
と述べ、計画変更に含みを持たせた。