給食のパンが入っていた袋から、生きたゴキブリが飛び出した。給食時の和やかな雰囲気を一転させるような出来事だが、実際に愛知県の小学校で起こった。
生きているか死んでいるかに関わらず、学校給食にゴキブリが混入する例は相次いでいる。食品衛生の専門家は、「給食を保管する施設にゴキブリが巣を作って住んでいる証拠」と語る。
混入経路は調査中
給食から生きたゴキブリが見つかったのは、愛知県尾張旭市の市立白鳳小学校。同市の学校給食センターによると14日、同校4年生の児童がクラス全員分のロールパンが入ったポリ袋を給食時に開けた際、1匹のゴキブリが飛び出してきた。現在のところ、健康被害は出ていない。ゴキブリはそのまま飛んで逃げてしまったため、大きさなどは確認できていないという。
ロールパンを入れた袋は、搬入業者によって運ばれる段階から教室で開けられるまで密閉されていなかった。学校給食センターは、侵入経路について「現在調査中」と語っている。
他校にも同じ製造業者の作ったパンが届けられたが、ゴキブリの混入は確認されていないという。
実は同市の市立小では、2年前にも同様の混入事故が発生している。13年10月15日、市立瑞鳳小学校で給食のパンが入ったポリ袋に生きたゴキブリ1匹が混入しているのが発見された。今回の事例とほぼ同じ状況だ。給食センターによると、この件に関しても「侵入経路は未だ不明」という。