ギリシャは、1995年に日本の債券市場で発行した20年物円建て債券(サムライ債)を、2015年7月14日の期日どおりに償還した。日本でこの債券を管理する、みずほ銀行が同日、明らかにした。償還期限を迎えたのは117億円分で、国内外の金融機関やヘッジファンド、個人投資家などに返済した。債務不履行(デフォルト)の危機は当面、回避された。
民間向けの債務返済が滞った場合、格付け会社がデフォルトを認定する検討に入るため、市場参加者はギリシャが期日どおりにサムライ債を償還できるか注目していた。
ギリシャは1995~96年にサムライ債を発行。個人もファンドなどの金融商品を通じて保有しているとみられる。残りの約640億円分も2016年12月までに順次、償還期限を迎える。