旅行予約サイトを通じてホテルを予約していたのに、宿泊予定日の2日前にホテルから予約が取り消された――。そんなことが米国で発生し、ウオールストリートジャーナル(WSJ)が取り上げたところ、日本でも話題になっている。
ホテル・旅館や旅行の予約は、国内外を問わず、いまや電話やインターネットの予約サイトを利用するケースがほとんど。日本でも起こり得る事態ということらしい。
割のいい予約が入れば既存の予約をキャンセルすることがある
WSJ(2015年7月12日付)が「知らぬ間にキャンセルされるホテル予約」の見出しで報じたのは、宿泊の8か月前に旅行予約サイトの「エクスペディア」を通じてホテルを予約した夫婦のケース。宿泊予定日の2日前、エクスペディアからの電子メールでホテルから予約を取り消されたことを知らされたという。
その夫婦が予約していたデラウェア州ニューアークの「ヒルトン・ウィルミントン・クリスティーナ」に苦情の電話をかけると、エクスペディアのような旅行代理店を経由した予約は、「ホテルが直接受けた予約ほど確実ではないと言われた」そうだ。
WSJでは、ホテル運営会社やホテル業界のアナリストのコメントとして、法律的には認可された代理店を通じての予約は、航空会社や自動車レンタル会社、ホテルに直接連絡してとった予約と同じように確実だが、ホテルは代理店経由の予約に手数料を支払う必要があるため、お客を直接予約に誘導しようとするし、お客がどのような手段で予約をしていようが、「割のいい予約が入れば既存の予約をキャンセルすることがあるということだ」と解説している。
このニュースに国内のインターネットでは、
「こんなことがありえるんですか! 飛行機のオーバーブッキングは聞いたことあったけど・・・」
「ホテルは自分の首絞めてるなぁ。これじゃあ、お客は3、4か所のホテルを予約しておいて、気に入ったところに泊まって他はキャンセルするしかないですね」
「ヒルトンとエクスペディアのなすり合いwww」
「要するにホテルがエクスペディアの手数料をケチってホテルの都合で勝手に解約したってことやろ。ヒルトンでもこんなことやるんだな」
と、夫婦に同情的な声が多く寄せられている。