新国立競技場への批判さらに拡大... 為末大も「今の案に反対です」発言

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安藤忠雄「なんでこんなに増えてるのかわからへんねん」

   この問題に対し、自民党内からも異論が噴出し始めている。後藤田衆議院議員はスポーツ報知や日刊スポーツなどの取材に応じ、現計画への反対と自身で見直し計画した新たな案を語った。

   後藤田議員の案では、オリンピックの後、収容人数を8万人から5万5000人に縮小。プロ野球チームのホーム球場にするとともに、スタジアムの一部を移動し新秩父宮スタジアムに再利用してラグビーとサッカーに使用するというもの。現行案より約1500億円、整備費を削減できるとしている。

   後藤田議員はTBSの取材に対して、

「何のため誰のためのオリンピックですかと。誰のお金なんですかと。戦中のまさに玉砕的な何かそういう走り出したら止まらないみたいなね、これはやっぱりやってはいけないんですよ」

と、現行案への危機感を見せた。

   7月11日放送の日本テレビ系「ウェークアップ! ぷらす」では、新国立競技場のデザインコンペティションの審査委員長を務めた安藤忠雄さん(73)と同番組の司会である辛坊治郎さん(59)が電話で直接やり取りしたことが放映され、その中で安藤さんは

「コンペの与条件としての予算は1300億円であり、応募者も認識しています。提出物には建築コストについても示すように求められていました。それは当然評価の一つの指標となりました」

   と、下村博文文部科学相が「値段とデザインを別にしていたとしたらそれはずさんだったということになる。そういう検証はすべきだと思う」とコメントした件に反論した。

   また、安藤さんはデザイン決定後の基本設計や実施設計にはかかわっていなかったことも明らかにし、辛坊さんに対して

「なんでこんなに増えてるのかわからへんねん」

と漏らしたという。

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