「目が死んでる」「見てるこっちが辛い」――。サッカー界の世界的スター、クリスティアーノ・ロナウド選手(レアル・マドリード)が日本の歌番組に生出演した際の様子がインターネット上で話題になっている。
ロナウド選手はイメージキャラクターを務める美容機器メーカー「MTG」の新商品をPRするため来日。2015年7月8日夜にはフジテレビ系の「水曜歌謡祭 2時間SP」にスペシャルゲストとして登場したのが、その時の表情があまりに「固かった」として話題になった。
お別れの挨拶もしないまま出演を終えた
番組では、目玉企画として「C・ロナウドに聴いてほしい日本の元気が出る曲」を2曲用意。トップバッターはサッカー好きのシンガーソングライター、ナオト・インティライミさんで、サンバのリズムが軽やかな「The World is ours!」を披露した。
出演者陣は手拍子をしたり身体を揺らしたりしていたが、ロナウド選手は棒立ちで腕を組んだまま。微笑を保ちつつも、どうしていいか分からないといった様子でステージを見守っていた。
曲の最後にナオトさんが「アミーゴのロナウド!ようこそ、日本へ!」とポルトガル語で言うと、ようやく笑顔を見せ「楽しくてウキウキする感じの曲でした」と感想を語った。
番組終盤に再び登場したロナウド選手は、人気デュオ「キマグレン」の代表曲「ライフ」を聞いた。アップテンポな曲に合わせ、出演者陣と一緒にタオルを回していたが、やはりここでも表情は固かった。
ロナウド選手は「楽しかったです、ありがとうございました」と言うと、「曲のお返し」としてMTGの新商品をプレゼント。ようやくここで商品のPRができた形だが、具体的な商品説明はなし。結局、お別れの挨拶もしないまま出演を終えた。
この「浮かない」表情は視聴者の間でも注目を集め、インターネット上には
「ロナウドかわいそう」「敬意が一切感じられない」「見てるこっちが辛い」「くっそつまらなそう」「目が死んでる」
などと同情する声が続出することに。バラエティタレントのような扱いで起用したフジテレビに対しても批判的な声が相次いだ。
ナオト・インティライミも表情の固さ感じていた
本職とかけ離れた歌番組への出演、しかも披露される楽曲は知らない言語...となれば戸惑ってしまうのも無理はないだろう。ナオトさんも10日更新のブログで、
「やっぱ、言葉大事ね。歌中はなかなか表情の固いロナウドも、www ポルトガル語聞いた瞬間、表情がかなり和らいだもの。笑」
とロナウド選手の表情について触れている。
だが「目が死んでいた」のには、歌番組という内容以外に詰め込みすぎのスケジュールにも原因があったのかもしれない。
そう指摘するのは「ナインティナイン」の岡村隆史さん(45)だ。10日未明放送のラジオ番組「オールナイトニッポン」(ニッポン放送系)で、岡村さんはロナウド選手が「めちゃ×2イケてるッ!」(フジテレビ系)のロケに参加したことを明かし、次のように語った。
「俺らたぶん、ええ時間帯にロケできてんな。そこから色んな昼の生放送にザーって出続けたから、もう『水曜歌謡祭』の時には目死んでもうててん。『僕いつまでやればいいん?もうしんどいよ』って。かわいそうに」
ロナウド選手は来日した7日昼にMTG社の記者会見に出席。8日午前も都内で行われた同社のイベントに登場し、その後すぐにフジテレビ系の情報番組「バイキング」「直撃LIVE グッディ!」に立て続けに生出演した。これらの合間に「めちゃイケ」などの番組収録にも参加したというのだから、まさに分刻みのスケジュールをこなしていたようだ。精神的な疲れもたまっていただろう。
ちなみに「めちゃイケ」収録時、ロナウド選手は小さなゴールに向けてシュートを披露したという。ダメ元だった岡村さんはこれに大喜び。さらに握手、ユニフォームにサインまでもらったといい、ラジオでは「めちゃめちゃええ人やった!」「(以前来日した際の)ベッカムと全然ちゃう!」と何度も褒めちぎっていた。