後半戦は出番が減る可能性
大リーグでの通算3000安打がイチローの目標となる。久しぶりの安打は今季43本目、通算2887安打にあたる。残りは100本と少し。
現状から考えると、今シーズン中に大台をクリアするのは、ちょっと無理。常時出場の機会を与えられれば可能だが、依然として5番目の外野手扱いでは厳しい。
記録達成は来シーズンに持ち越されるだろう。
ことしの試合出場、打席立つチャンスが少ないのはチームが指名打者のなおナ・リーグ所属であることが響いている。
外野手はホームランを求められる傾向が強い。指名打者のあるア・リーグならば、外野手の一人が指名打者になる可能性が高いため、守備のいいイチローは先発出場の機会が増える。
さらに今季、マーリンズが優勝の望みがなくなれば、後半戦のある時期から来シーズンのチーム作りに着手するから、若手選手の出場がグンと増える。そういう意味ではチーム成績がイチローに出場に大きく影響するといえる。
マリナーズを出て以来、イチローの出場試合が減っている。数少ない打席でどう安打を放つか、注目したい。
(敬称略 スポーツジャーナリスト 菅谷 齊)