「横国をそっとしておいてあげて」
横国出身者は「高学歴」なのだろうか。
もともと高学歴という言葉は「大学卒業以上」を指すが、大学全入時代となった今日では「難関大学卒」を示すケースがほとんどだ。高学歴とされる大学をどこで線引きするかは難しいものの、メディアでは、東京大、京都大、早稲田大、慶應大あたりがモテはやされる傾向にある。
河合塾調べの偏差値一覧を見てみると、福田さんの卒業した横国大は62.5。東京大は70.0、京都大は65.0~67.5、慶應大は62.5~72.5、早稲田大学は60.0~67.5となっている(いずれも文系学部のみ。国立大は前期日程、私立大学はセンター利用除く)。
偏差値だけで見れば、横国は学部によっては早慶と同程度ということになる。むしろ国立大はセンター試験が必要になるため、偏差値は同じでも「格上」と見る向きも強いだろう。
ただ、イメージとしてはどうだろうか。「私学の2大トップ」である早慶に対し、横国は地方国立大学の一つだ。旧帝大というわけでもない。
加えて、横国は中心街から離れた山の中にある。「横浜」という地名から連想する港や海はキャンパスから見えず、横国出身者は「よく言えば『のどか』、悪く言えば『地味』」と振り返る。
いいんちょ氏は「重要なのは『高学校歴』というのが、あくまでも『格』の問題であるということだ。要は雰囲気、カリスマ性なのだ」と指摘する。その上で、
「(横国は)メディアに取り上げられるほどの高学歴でなければ、馬鹿にされるほどの低学歴でもない。その中途半端でビミョーで、地味であることこそが『横国らしさ』」
だと言い、福田さんに「横国をそっとしておいてあげて」と訴えた。
このブログは注目を集め、インターネット上では「いや早慶のが上だから」「横国>>>早慶上智理科大だわ」などと横国を「高学歴」とするか否かを巡る議論が起きている。