選手のほとんどが働きながらプレーしている
なでしこが今大会の準優勝で獲得した賞金は、前回大会の優勝時(100万ドル)より多い130万ドル(約1億6000万円)。選手への報奨金は日本サッカー協会(JFA)規定の150万円に特別ボーナス500万円を加えた前回よりも増額されるとみられている。
ただ上記ボーナスのような一時的なものだけではなく、継続的な支援が必要だ。JFAは15年から1部リーグの各クラブに、サッカーに専念できる選手が3人以上になるよう義務付けるなど整備を進めている。
元代表メンバーで、スペランツァFC大阪高槻で現役を続ける丸山桂里奈選手は7月7日のブログで、女子サッカー選手のほとんどが働きながらプレーしていることに触れ、なでしこの活躍を「同じサッカー選手の希望になったのではないかなと思います」という。その上でアメリカでのプレー経験を踏まえて、
「アメリカは純粋にサッカーに集中出来る環境の反面、日本はまだまだ環境が追いついていない部分があります」
と指摘。女子サッカーがブームに終わるのではなく、職業として定着していかなければならないと訴えた。