セ・リーグ、明日はどうなるか 全チーム、勝率5割切る珍事で一喜一憂

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日替わりで順位が変わる

   まさにセは混迷。明日はどうなるか分からない、という状況だ。DeNAは4日には5位に落ち、低迷していたヤクルトは首位に浮上したかと思うと、5日には4位に転落。交流戦のおかげでチャンスが転がり込んできたのはスタートでつまずき最下位で苦しんでいた広島で、上位の体たらくで3位まで上がった。

   専門家は嘆く。

「まれに見る低レベルのペナントレース。記憶にない」

   ところが逆にこれがファンに大受けのようなのだ。なにしろ日替わりで順位が変わり、まさに1勝の価値が高いわけである。

「これほど他球場の経過が気になるシーズンはない」

こんなファンの声がある。イニングが進むにつれ一喜一憂する、ファンにとってはたまらないペナントレースなのだ。

   パはソフトバンクが独走態勢に入った格好。さらに日本ハム、西武が強く、優勝はこの3チームに絞られたといえるだろう。それだけにセの先の見えない混戦は面白い。

   これが球界内部の話になると、セは不機嫌なのである。交流戦の対戦成績は圧倒的にパが強い。この試合はパの人気政策に協力し、大リーグ方式を希望するファンの要望などで実現した経過を持つ。

「もう、交流戦の役目は果たしたのではないか」

こんな声がセ側から聞こえてくる。交流戦は当初と比べ対戦が減り、いまは1カード3試合。いよいよ以前のように戻す話が出てきそうな雲行きで、オフには一騒動あるかもしれない。

(敬称略 スポーツジャーナリスト・菅谷 齊)

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