長崎市の軍艦島など日本の8県23か所の「明治日本の産業革命遺産」について、ユネスコの世界遺産委員会は2015年7月5日、世界遺産に登録することを決めた。
ドイツでこの日開かれた委員会で採決されたもので、西洋の産業革命が非西洋に伝わって成功した初めての例として歴史的価値が認められた。23の遺産には、福岡県の八幡製鐵所や長崎県の三菱長崎造船所などが含まれている。登録を巡っては、韓国が「強制徴用が行われた施設がある」と主張し、日本との間で調整が難航した。その後、朝鮮人が厳しい環境で働いたことを紹介する情報センターの設置を日本が持ち出して、最終的に双方が合意したともされている。
しかし、ネット上では、そこまでして登録にこだわる必要があったのかとの異論も相次いでおり、今後の懸念材料になる可能性も出ている。