外国人から見て日本が優れているものは? 電通調査で「ロボット工学」がトップに

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   日本が国際的に優れていると外国人が思うトップ5は、(1)ロボット工学(2)自動車・バイク(3)精密技術(4)アニメ・漫画(5)日本食――電通が欧米やアジアなど20カ国・地域の男女に行った「ジャパンブランド調査2015」で、こんな結果が出た。

   外国人が「興味がある日本製品」としては、医療品、化粧品、アパレル・ファッションが上位3位を占めるなど、自動車やアニメなど従来の「主力商品」とは異なる分野が浮上したのが目立つ。関係者は「新たな日本のブランドを築くカテゴリーとして期待される」と話している。

  • 日本の文化や強みを、いかに海外展開していくか(画像はソフトバンクのヒト型ロボット「Pepper(ペッパー)」)
    日本の文化や強みを、いかに海外展開していくか(画像はソフトバンクのヒト型ロボット「Pepper(ペッパー)」)
  • 日本の文化や強みを、いかに海外展開していくか(画像はソフトバンクのヒト型ロボット「Pepper(ペッパー)」)

アジア諸国での好感度アップ

   調査は電通が2012年から毎年「ジャパンブランド調査」として実施している。前回(2014年)は18か国・地域が対象だったが、今回は米英独仏伊加露のG8各国のほか、中国、香港、韓国、インド、タイ、ベトナム、ブラジルなど20か国・地域に拡大。購買力のある中間所得層以上の20~59歳男女に日本や日本産品に対する興味やイメージについて聞いた。

   「日本が優れていると思う物事」の調査では、冒頭の1~5位となり、前回の(1)AV家電(2)アニメ・漫画(3)ロボット工学(4)自動車・バイク(5)精密技術――と順位が入れ替わり、今回はハイテク分野の工業技術・製品が上位を占めた。

   「優れた製品を作っている国」を分野別に尋ねたところ、「自動車・バイクなど輸送機器」は(1)日本(2)ドイツ(3)米国、「TV・オーディオなどAV機器」は(1)日本(2)韓国(3)米国――となったほか、「生理用品、紙おむつなどサニタリー商品」「ラーメンなどインスタント食品」「健康食品・飲料」「菓子」「調味料」「文具」の各分野で日本が首位に立った。一方、「医薬品」は(1)米国(2)ドイツ(3)日本、「化粧品」は(1)フランス(2)日本(3)米国、「アパレル・ファッション」は(1)フランス(2)イタリア(3)米国――の順で、分野によって明暗を分けた。

   ただ、「興味のある日本製品」への回答は、(1)医療品(2)化粧品(3)アパレル・ファッション(4)自動車、バイクなど輸送機器(5)生理用品、紙おむつなどのサニタリー製品――の順となり、医薬・化粧品やアパレル分野でも日本製品への関心が高いことがわかった。

   「日本で最も好きなところ」は、(1)伝統文化(2)食(3)技術力(4)自然(5)日本人の勤勉さ――の順で、「日本に対する好意度(親日度)」は(1)ベトナム(2)台湾(3)タイ(4)インド(5)フィリピン(6)ブラジル(7)香港――となり、アジア諸国での好感度の高さが目立った。

   電通は今回の調査結果を顧客企業に提供し、日本の文化や強みを生かした商品開発やサービスを海外で展開する「クールジャパン」関連事業を支援するという。

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