練馬、板橋で首切られたネコの死骸 続発する残虐行為に「次は...」と不安高まる

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   東京都練馬・板橋両区でここ3か月ほど、ネコやハトの死骸が相次いで見つかり、住民らに不安が広がっている。首が切られるなどしており、警視庁では、関連を調べている。

   「首が切られた子ネコの死骸がある」。板橋区内のアパートに住む女性から2015年7月2日夕、こんな110番通報があり、志村署員がこのアパートに駆けつけると、駐輪場に首のない子ネコが横たわっていた。

  • 子ネコも被害に(写真と記事とは関係ありません)
    子ネコも被害に(写真と記事とは関係ありません)
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子ネコは前脚も切断されていた

   子ネコは、前脚も切断されていた。周辺に血の跡がないことから、別の場所で首などを切断され、胴体部分が捨てられた可能性がある。死後、それほど時間が経っていないとみられるという。

   このアパート駐輪場では、6月23日夕にも首を切られたネコの死骸が見つかっていた。志村署では、同一犯の可能性もあるとみて、動物愛護法違反などの疑いで捜査している。

   練馬・板橋両区の西武池袋線、東武東上線周辺のエリアでは、4月にもネコなどの死骸が相次いで見つかっている。

   4月9日には、練馬区立旭丘小の校舎裏の倉庫前で首を切られたネコの頭部と胴体を学校職員が見つけた。また、15日には、練馬区内の住宅地の道路でネコが死んでいるのを飼い主が見つけた。報道によると、ネコが激しく威嚇する声を上げた後、「ギャッ」という悲鳴を聞いて、飼い主が駆けつけたという。強く蹴られたらしく、死因は内臓破裂だった。

   25日には、練馬区立開進第3小の校門付近で教員がネコの死骸を見つけた。さらに、27日には、旭丘小から5キロほど離れた板橋区内の団地内の駐車場で首のないハトが見つかった。ハトの胴体には、粘着テープが巻かれていたという。

   以上をまとめると、ここ3か月ほどで、練馬・板橋両区で計6件もの不審な動物の死骸が見つかったことになる。

「またこの手の事件か」「人への被害に繋がるシグナル」

   動物虐待は、過去には、人に危害を加える犯罪にも発展している。

   1997年に神戸連続児童殺傷事件を起こした14歳少年は、事件前にネコの首を切るなど動物虐待を繰り返していた。また、2011年に埼玉県内で女子中学生切りつけ事件を起こした16歳少年は、学校にネコの生首を持ってきたともされ、14年に長崎県佐世保市で女子高生殺害事件を起こした16歳少女は、ネコを殺して解剖していたと報じられている。

   今回の動物不審死続発を受け、ネット上でも、今後に懸念する声が出ている。

「またこの手の事件か」「人への被害に繋がるシグナル」「早めに捜査して最悪の事態を未然に防げると良いが...」

   神戸の事件を起こした「元少年A」が6月11日に出版した手記「絶歌」でネコ虐待のことも触れていることから、板橋区の今回の事件について、「出版が影響しているのか?」「模倣犯じゃなきゃいいけど」といった声も漏れていた。

   板橋区の生活衛生課では、取材に対し、「警察からは、練馬などの事件についても関連性を調べると聞いており、状況を注視しています。不安を解消するために、お知らせをしたり見回りを強化したりして、区民に注意を呼びかけています」と話す。

   練馬区教委の教育指導課では、「開進第3小のケースは、目立った外傷がなく、交通事故の可能性もあると聞いています。板橋からの情報はありませんが、練馬区内ではその後、動物の不審死などは聞いていません」と言っている。

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