中国の国営テレビ局「中国中央電視台(CCTV)」が日本の安全法政問題と自衛隊に関する番組を放送した際に、なぜか「機動戦士ガンダム」の映像が流れた。
ガンダムは中国でも有名だが、「バカなことを放送するな」とか、「日本の科学技術を讃えるのは許せない」、などとCCTVへの批判が起き、ちょっとした騒ぎになっている。
「日本はやはりガンダムを開発していたのか・・・」
CCTVがガンダムの映像を流したのは2015年6月30日放送の時事解説番組「今日のフォーカス」。日本の安保法制問題を指摘する内容で、専門家が登場、安倍首相批判や自衛隊批判を展開した。画面に「日本自衛隊資料」という字幕を出し、日本のイージス艦や戦車などの映像と共に戦力分析を行った。その中で一瞬、見覚えのある人型のロボットのようなものが映った。
ガンダムは中国でも有名で、数年前にはガンダムそっくりな建造物が遊園地に建てられ騒ぎになったほど。ただ、どうして自衛隊の戦力分析の番組でガンダムが出て来たのか、あっけに取られた視聴者が多数いたようだ。日本ではファーストガンダムと呼ばれるもので、アニメの主人公、アムロ・レイが搭乗した。この他にも「Zガンダム」と思われるCGによる機体の写真も登場した。
ガンダムを知らなくても、自衛隊にこのような兵器があるとすれば物凄いことだ。中国のネットではこのロボットについて「RX-78-2だ」などと、日本のファンでもめったに使わない機体番号で説明したり、マンガ作品「機動戦士ガンダム0079」を持ち出したりと、オタクが知識を披露しまくっている。
「日本はやはりガンダムを開発していたのか・・・」
「ガンダムがあるなら中国は日本に勝てない」
と事実を知りながらおどけている人もいる。