大分県警は2015年7月2日、還付金詐欺事件の捜査を依頼していた80代女性が警官同伴でATMに行った際、警官のミスで約100万円を犯人グループにふりこんでいたと発表した。県警は国家賠償法に基づき、被害額の全額を女性に賠償したという。
各種報道によると、国東市の80代女性が1月27日、市職員を名乗る男から医療費還付金に関する電話を受け、約100万円をATMで送金。その後、不審に思って国東署に相談した。翌28日には銀行員を名乗る男から電話があり、男性巡査(28)とATMに赴いた。口座番号を特定して凍結するため、巡査は女性に「だまされたふり」をするよう依頼していたという。
巡査は男と女性が電話でかわすやり取りを聞きながら、後方で待機。口座を特定し次第、女性の送金操作を止めるはずだった。しかし、2人の会話に集中している間に、女性は指定された口座に約100万円を振り込んでしまったという。