「前から惰性のアンコールは演者に申し訳ないと思ってた」
西川さんの「アンコール論」は現在もインターネット上で大きな反響を呼んでいる。
「みんながみんな同じ温度、気持ちで観てるわけじゃない」「地方はライブ慣れしてないんだよ。仕方ない」などの意見も出ているが、賛同する声は多く、
「賛成です。前から惰性のアンコールは演者に申し訳ないと思ってた」
「アンコールはお客が必死に求めてアーティストを引っ張り出すものだと思う」
「最近行くライブ、本当アンコールしないでただただいるだけの人本当多い」
「特に会場が大規模になるほど、どうせ他の奴らがアンコール言うだろって空気を感じる」
といったコメントが続々と上がっている。
現在、国内で行われているライブではアンコールに応えて数曲を披露するのが一般的。アンコールを前提にセットリストを組んでいるケースも少なくなく、観客は往々にして「アンコールで再び登場するのは当たり前」と思いがちだ。今回の発言は西川さんファンだけでなく多くの音楽ファンにとって、形骸化しているアンコールの姿を今一度見直すきっかけにもなったようだ。
なお複数ファンのツイートによれば、かつては「KinKi Kids」の堂本光一さんも「アンコールは呼ばれなければ出ない、当たり前にやるものではない」といった趣旨の発言があったそうだ。
ただ、アンコールの考え方やスタイルは、個々によって異なるだろう。自らアンコールを促すアーティストもいれば、やらない姿勢を貫いているアーティストもいる。
ロックバンド「GLAY」のギタリストHISASHIさんは、ツイッターで西川さんの発言についてファンから質問を受けると、
「人(バンド?)それぞれスタイルがあり一概に何が正解って無いと思うんだよね。ファンとメンバーで作り上げていく事なのでは?」(7月1日投稿)
との見方を示した。