「淡々と付き合う。深入りせず、見放しもせず」
ところが、既読スルーを気にするタイプのため、娘との会話中などでもスマホをいじり、家族からはなぜ話を聞いていないのかと注意されるほどだ。この女性は、番組のインタビューで、そんな自分が大嫌いだと涙ながらに告白していた。
「あさイチ」の出演者からも、フェイスブックで「いいね!」を押してしまうと次も押さないといけないというプレッシャーを感じる、今度のランチはどこがいいとママ友から聞かれると自分の時間をつぶしてネットで調べてしまう、といったケースが挙げられていた。
「ひとりぼっちを笑うな」の著者で漫画家の蛭子能収さんは、番組のインタビューで、SNS疲れの人に「考えすぎている」として、こうアドバイスしていた。
「友達よりも、自分が好きなことを、今何をやったら楽しいのかを、よく考えてみて下さいよ」「淡々と付き合う。深入りせず、見放しもせず、本当にほどほどにっていうことですね」
自らつながらない生き方を実践し、家庭と職場以外に友達はほとんどいないという。この20日間でやり取りしたメールは4件だけで、それも息子とマネージャーぐらいだそうだ。
SNS疲れについては、ネット上でも、度々話題になっている。元TBSアナの小島慶子さんは、プレジデントオンラインに6月17日に載ったコラムで、自らの経験から、悩んだときがSNSのやめどきだと説いた。それは、もうメリットよりもデメリットの方が上回っている状態だからだという。
小島さんは、友達を失いたくない気持ちも分かるとしながらも、「100人も要りません。1人いれば十分」だとした。そして、「フェイスブック上での友達の数や、ツイッターのフォロワーの数は、あなたの人望を表すものでもありません。そう考えれば、少し楽になれると思いますよ」と書いている。