大学共同利用機関法人情報・システム研究機構国立情報学研究所(NII)は2015年6月24日、日本の博士論文を一元的・網羅的に閲覧できるようになる無料サービス「CiNii Dissertations(サイニィ ディザテーションズ)」の試験運用を始めたと発表した。
国立国会図書館が所蔵している国内博士論文約57万件、1991年から2000年までの間に電子化した「国立国会図書館デジタルコレクション」約13万件、各大学の機関リポジトリ約13万件を、誰でも無料で検索できる。
これまでは、博士論文を利用する際に国立国会図書館や大学の蔵書検索を別々に調べる必要があったが、サイニィディザテーションズを使えば一括して網羅的に検索可能となり、閲覧の利便性が大きく向上することが期待される。
今年10月から正式にサービスが始まる。