神戸連続児童殺傷事件を起こした「元少年A」が、手記「絶歌」の出版にあわせ遺族へ手紙と手記を送り、受け取りを拒まれていたことが、2015年6月23日に発表された遺族のコメントで明らかとなった。
毎日新聞などによると、コメントを発表したのは、事件で犠牲となった彩花ちゃん(当時10歳)の母、山下京子さん(59)。弁護士を通じて届けられた手紙には、遺族の了承を得ず無断で手記を出版したことに対する謝罪の文言が書かれていたという。
山下さんは、「B5用紙にほんの10行ほどが印字されており、まるで本の送付書のようでした」と手紙の内容を説明。「これまで来ていた手紙とは内容も性質も大きく異なるため、受け取る気持ちになどとてもなれませんでした」と、手記と手紙の受け取りを拒否したことを明かしている。