「恋愛が面倒だから、恋人は欲しくない」 そんな若者は全体の1割以下なのにメディアの取り上げ方が...

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   未婚で恋人がいない20~30代のうち、4割弱が「恋人はいらない」と考えていることが2015年6月22日に公表された内閣府の「結婚・家族形成に関する意識調査」で明らかになった。

   調査は14年12月から15年1月にかけて20~30代の男女7000人を対象に実施され、2643人が回答した。

  • 「恋人欲しくない」理由トップは「恋愛が面倒」(画像はイメージ)
    「恋人欲しくない」理由トップは「恋愛が面倒」(画像はイメージ)
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収入少ないほど「欲しくない」率アップ

   全回答者のうち、未婚かつ恋人がいないのは約3割にあたる761人だった。調査ではこの人たちに「あなたは今、恋人が欲しいですか」と質問。その結果、60.8%が「欲しい」、37.6%が「欲しくない」と答えた。

   「恋人は欲しくない」の回答者を詳しく見てみると、男女別では、男性が36・2%だったのに対し、女性が39.1%とやや高くなっていた。年代別では男女とも20代の方が高く、男性では39.7%、女性では41.1%にのぼっていた。

   次に交際経験の有無で見てみると、「経験あり」の人では29.5%と3割程度だったのに対し、「経験なし」の人では50.3%と過半数を超えていた。

   収入別では、男女とも収入が少ないほど「欲しくない」率が高まる傾向に。年収400万円以上の男性では20.3%、年収200万円以上の女性では28.7%と低い割合だったが、収入がない層では男性で46.3%、女性で56.1%とそれぞれ2倍近い率になっていた。

   調査では「欲しくない」と回答した286人に理由を聞いている(複数回答可)。そこで、最も多く選ばれていたのは「恋愛が面倒」。46.2%だった。次いで「自分の趣味に力を入れたい」(45.1%)、「仕事や勉強に力を入れたい」(39.2%)、「恋愛に興味がない」(28.0%)の順となった。

「恋人」ではない男女間の新しい付き合い方も

   各メディアではこの結果をもって「若者の草食化、絶食化」「恋愛に後ろ向きな若者の姿」などと分析している。

   ただ一方で、昨今では「恋人」ではない男女間の新しい付き合い方が若い世代を中心に広がっているとも言われている。添い寝だけをする友達「ソフレ」や、体の関係はなくキスだけをする男友達「キスフレ」がその例だ。「恋人不要派」であっても、こうした関係については歓迎している可能性もありそうだ。

   なお、同調査の回答者全体の約7割にあたる1882人は「配偶者あり」または「恋人あり」だ。「恋人は欲しくない」と回答したのは全体でみれば1割程度に過ぎず、「若者の草食化」とするのはいささか大げさかもしれない。

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