「今回の損失はお客様の信頼を失ったことです」
不具合がここまで長引いていた原因は何だったのか。もともとのトラブルが起きた原因はリニューアルサイトのオープン時に、サーバーのCPUが不足したことだ。担当者によると「もちろん事前にテストはしていたが、想定以上の負荷がかかってしまった」。その後はサーバーを入れ替えるなどして対応したという。
一般的にサイトリニューアル時にトラブルがあった場合、一時的に旧サイトに戻すことが行われる。しかしニトリはこうした手段を取らなかった。担当者は、
「仮に旧サイトを復旧させたとしても2日ほどはかかる見込みだった。それよりも早くしっかりした新サイトをオープンすることを優先した」
と説明する。ただ、これだけの時間がかかることは想定していなかったという。
なお、同社によると長期にわたってサイトがダウンしたことの業績への影響は「ほとんどない」という。実店舗と通販サイトの売上比率はおよそ99対1ぐらいだそうだ。
「お客様にご不便をおかけし申し訳なく思っています。今回の損失はお客様の信頼を失ったことです」
と話している。