テレビ朝日系で放送されている人気アニメ「ドラえもん」の初代ジャイアン役で知られる声優・たてかべ和也(本名=立壁和也)さんが2015年6月18日午後、急性呼吸器不全のため東京都内で死去した。80歳だった。通夜は23日、告別式は24日、青山葬儀場で行われる。
ネット上では、かつて共演した大物声優が悲しみの声を続々と寄せている。
「天国でもジャイアンリサイタルされているといいな」
たてかべさんは、1979年に放送開始された「ドラえもん」で主人公・のび太に悪さをするガキ大将「ジャイアン」(本名 剛田武)の役を79年から2005年まで演じた。いまのところ、最も長くジャイアン役を務めた声優だ。その他、ヤッターマンのタイムボカンシリーズに登場する悪役「ワルサー」(タイムボカン)、「トンズラー」(ヤッターマン)、アニメ「ど根性ガエル」の五利良イモ太郎(通称ゴリライモ)などを務めたことで知られている。
18日に訃報が伝えられると、かつての共演者らがツイッターなどで追悼の意を表明した。
アニメ「怪物くん」「銀河鉄道999」などの作品で共演した声優・千葉繁さん(61)はツイッターで「いつも面白い話で周りを楽しくしてくれた心優しき先輩でした」とエピソードを明かした。たてかべさんが取締役を務める声優事務所「ケンユウオフィス」を設立し、「ドラえもん のび太と不思議な迷宮」で共演している声優・堀内賢雄さん(57)も事務所ホームページに「あなたの教えを忘れずに最後まで涙を見せずに見送らせて頂きます。有難うございました。日本一!!!」との追悼文を掲載した。
また若手声優も反応している。「にゃんこい!」でたてかべさんと共演した榊原ゆいさん(34)も、歌を歌うのが好きというジャイアンのキャラ設定にからめ、「天国でもジャイアンリサイタルされているといいな...」とつぶやいている。