菅義偉官房長官は2015年6月19日午後の定例会見で、沖縄県の翁長雄志知事と改めて会談する可能性について聞かれ、
「お会いして政府の立場を粘り強く説明することは大事だと思う」
と述べた。菅氏と翁長氏は4月5日に会談したが、物別れに終わっていた。翁長知事が訪米して移設反対をアピールしていることを受け、改めて会談する意向を示した形だ。
6月19日午前には、翁長知事は都内の米国大使館でキャロライン・ケネディ駐日米大使と会談。米国大使館の発表によると、ケネディ大使は「日米両政府はキャンプ・シュワブの飛行場建設(編注:辺野古移設)に対する揺るぎない決意を共有しているという点を強調」し、「キャンプ・シュワブの拡張計画は米海兵隊による普天間飛行場の継続利用を避けることにつながり、運用面、政治面、財政面および戦略的な懸念に対する唯一の解決策であるとあらためて表明」した。
「辺野古が唯一の解決策」は「日米間で累次確認」
菅官房長官は、この「唯一の解決策」という点は「日米間においても累次確認されてきたこと」と強調し、改めて現実的な解決策を示すように求めた。
「知事としてこのまま辺野古移設が決定しないと、世界で一番危険と言われる普天間飛行場、その危険性除去(ができなくなる)とか固定化につながるので、現実問題として、知事としてどう考えるのか。そういうこともしっかり対応していく必要がある」