三菱東京UFJ銀行は中国・人民元建て債券を国内で初めて発行することを、2015年6月18日に決めた。月内に3.5億元(約70億円)を調達する。今回発行する人民元債は、生命保険会社や地方銀行など国内の機関投資家向けの私募債で、償還期間は2年。金利などの条件は近く決まるが、香港で発行される人民元債(愛称・点心債)は2年物が3%台の利回りのため、同じ程度の水準になるとみられる。
三菱東京UFJ銀行は14年春に10億元の点心債を発行している。日本国内での人民元債を発行することで人民元の入手手段を増やして、調達コストの引き下げや中国に進出した取引先企業向けの貸し出し強化を狙う。
日本国内で発行する人民元債の愛称には「フジヤマ債」などが候補にあがっているという。