神戸連続児童殺傷事件を起こした「元少年A」による手記「絶歌」(太田出版)の重版が決まったことが、2015年6月17日に分かった。5万部が増刷され、25日から順次配本されるという。
「絶歌」を巡っては殺害された土師淳くん(当時11)の父親が回収を要請していたほか、出版の是非についても批判の声が多く上がっていた。一部書店では販売を自粛する動きも出ている。
17日、同社は公式サイト上で見解を公表。「私たちは、出版を継続し、本書の内容が多くの方に読まれることにより、少年犯罪発生の背景を理解することに役立つと確信しております」として、回収の意向がないことを示した。
初版は10万部。16日にトーハンが発表した週間ベストセラーランキングでは初登場1位となった。