「購入者批判」派VS「批判されるべきは出版社側」派
乙武さんの投稿を巡り、ツイッターではちょっとした議論が起きている。一方からは、
「出版社はもちろん買う人に『絶句』正気を疑う」
「買った人、自分の親族が切り裂かれてても買うんでしょうかね」
「興味本位でお金を出して買い手にとって読んでいる人達が山ほどいる。このことが何よりも醜く、恐ろしい」
などと購入者を問題視する声が上がっている。多くは被害者遺族の気持ちに配慮するという意味からも、著者や出版社が多額の利益を得られないようにする意味からも、興味本位で買うべきではないという意見のようだ。
しかしその一方では、
「これが『大衆』の怖さですね、だからこそ、出版社が批判されるべき」
「だけでいいに決まってるじゃん。世間の好奇は規制できないし批判できない」
「批判によって一般大衆の好奇心をどうやって封じ込めるのでしょう?出版社だけでいいでしょう」
といった声も少なくない。大衆が興味を抱くことは避けられない以上、購入者を同列に批判すべきではないとする主張だ。
なお、太田出版は17日、岡聡代表取締役社長の名前で「絶歌」についての見解を公式サイト上で発表。出版に至った経緯や同書の持つ意義などを説明した上で、出版を継続していく意向を示した。
だがネット上では、出版社の言い分に納得できない人も少なくないようで、
「キレイ事じゃなくて素直にビジネスです!と言ってくれた方が清々しい」
「社会的意義の為なら儲けは遺族に全部渡せよ」
といった厳しい声が目立つ。
また、「元少年A」について「事件が起きるまで彼はどこにでもいる普通の少年でした」と説明している点についても、疑問の声が上がっている。