MERSで追いつめられた朴槿恵大統領 慰安婦「交渉最終段階」発言は目くらまし

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日韓外交当局は局長級協議を8回にわたって開催

   日韓の外交当局は慰安婦問題について14年1月から局長級協議を繰り返し開いており、6月11日には8回目の協議を開いたばかり。

   聯合ニュースによると、韓国外務省の高官は、

「(日韓の当局者どうしが)8回も会ったことを考えると『相当な』進展がなかったというのも、おかしな話だ」

と話し、協議で何らかの成果が出ているのは当然で、大統領が取り立ててインタビューで強調するほどのものではないとの見方を示した。朝鮮日報も、

「1年以上(慰安婦関連の)交渉を続けてきた。確かに進展はある」
「最終合意を楽観し過ぎたり、先走って考えたりもしないでほしい」

といった政府当局者の声を伝えた。

   日本側は、さらに朴大統領の発言を突き放しているように見える。菅義偉官房長官は6月15日午前の会見で、局長級協議の意義を強調しながらも、大統領発言については「趣旨が明らかではない」と、そっけない。

「慰安婦問題を含め、日韓の間には様々な懸案がある。これについては局長級の協議等で議論が行われており、今後とも粘り強く協議は続けていきたいと思っている。朴槿恵大統領の発言の趣旨、これは明らかではないが、これまでの局長級の協議、その経緯については外交上のやり取りであって、これまで明らかにしてきていないし、コメントは控えたいと思う」
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