箱根山の地震は通常なら1日に1回か2回程度
温地研の観測では、5月15日にこれまでの最大の509回の地震が発生し、この日で4月26日からの地震は3000回を超え、6月15日までに5900回以上を記録した。2001年にも箱根山の火山性地震があったが、この時は約5か月間で4230回だった。今回はそれを5~6倍上回るペースで増え続けている。
温地研に取材してみると、6月に入り地震は5月よりもかなり減り、1日に40回以下という状態になっている。火山活動が落ち着いたようにも見て取れるが、
「平常時ならば箱根山の地震は1日に1回か2回程度しか発生しません。減ったとはいえそれが40回あるわけですから異常事態には変わりはないわけです。これからも警戒は必要です」
と担当者は話している。