ある若手投資家の著書のアマゾンレビュー欄が炎上している。星1つの低評価をつけたレビュー投稿者の1人が、著者から情報開示請求を受けたとネット掲示板で明らかにしたからだ。低評価をつけられたことに腹を立てたのか、などと憶測され、ネット上で猛バッシングを受けているのだ。
著者はアルバイトで貯めた60万円あまりを元手に、30代前半ながらいまや数十億円を動かす大投資家になった片山晃氏(ペンネーム五月)。テレビで「新カリスマ投資家」と取り上げられたこともある、話題の人物だ。
投稿者「アマゾンから開示請求が来た」
騒動になっているのは片山氏が、機関投資家の小松原周氏と手がけた「勝つ投資 負けない投資」(クロスメディア・パブリッシング)だ。片山氏がバイトで貯めた元手65万円から大投資家になるまでの変遷を振り返り、「勝つ株式投資の秘訣」などをつづった内容だ。
この本のレビュー欄が炎上した発端は2015年6月13日、ネット掲示板「2ちゃんねる」に、レビュー投稿者の1人が「アマゾンから開示請求が来た」と暴露したからだ。投稿者がコピー&ペーストしたアマゾンから届いた文面を見ると、氏名や住所など個人を特定できる発信者情報が開示請求されたようだ。
この投稿者によると、レビューでは「片山氏の売名目的の本」「当たり障りのないことしか書かれていない」として星1つの低評価をつけたそうだ。さらに片山氏があるメーカーの株式を売買した時のことを例に挙げて「合法だけど尊敬できない手法を使う」「著者が大量保有している銘柄は怖くて買えない」などと書いたという。ただ、開示請求された理由については「謎」とした。
投稿者らにとってはまさかの開示請求だったようで、ネットは猛反発。著作に対して批判的に星1つの厳しい評価を下したからだと憶測され、
「否定的なレビューがほしくなかったら最初っから出版するな!!」
「気に食わねえレビューしたやつは特定するからな!ってこと?」
「批判的な文章に対して開示請求なんてされてたら、おちおちレビューも書けやしない・・・」
など、アマゾンレビュー欄には批判が殺到。炎上状態になってしまった。