イルカやチンパンジーといった動物と同じように、家畜として飼われているブタも知的である――。米国の科学者がこのような研究論文を発表した。
米エモリー大学の神経科学者ローリー・マリーノ博士と、同大のクリスティーナ・コルビン氏による「ブタに関する考察」との論文は、比較心理学の国際学術誌のウェブサイトに掲載され、米メディア「ディスカバリー」オンライン版が2015年6月11日に報じた。論文では、ブタと他の動物と比較を含め、これまで知られていなかったブタの「認知的複雑性」の科学的な立証に挑んでいる。
「ディスカバリー」によるとマリーノ博士は、「私たち人類がブタとの関係を考え直すのに必要な科学的な証拠がある」との声明を発表した。例えば長期間の記憶に優れ、鏡を使って隠された食べ物を見つけたり、ブタ同士が互いに協力したりする術を持つという。