元少年Aに損害賠償の請求の可能性も
元少年Aは「絶歌」の中で遺族への謝罪を書いてはいる。しかし自身を「あまりにも身勝手すぎると思います」と断り、
「本を書けば、皆様をさらに傷つけ苦しめることになってしまう。それをわかっていながら、どうしても、どうしても、書かずにいられませんでした」
とつづっている。
遺族に対し、元少年Aや太田出版から出版前の事前連絡はなかった。殺害された土師淳君(当時11)の父、守さんは、
「以前から彼がメディアに出すようなことはしてほしくないと伝えていましたが、私たちの思いは完全に無視されてしまいました。何故、このような更に私たちを苦しめることをしようとするのか全く理解できません」
とするコメントを発表。直ちに出版を中止するよう求めている。
6月12日の「とくダネ!」でコメントを寄せた山田秀雄弁護士によると、事件を思い出させることで遺族に精神的苦痛を与えるとし、元少年Aへの損害賠償請求が起こり得る場合があると指摘している。