大学の教室では教員の板書やスクリーンに映し出されたスライドを、スマホで撮影するのが当たり前になっているそうだ。
これに対し、手書きでノートにまとめた方が勉強になるとか、大学は撮影する場でない、などといった批判も出ている。そうした中、お笑い芸人の有吉弘行さんは「ノートに写して覚えるって、写経じゃないんだから」などと発言、スマホ撮影を支持し、否定派を切り捨てた。
「先生がイヤじゃなきゃ、いいよ、別にね」
有吉さんが大学の教室でのスマホ撮影について語ったのは、2015年6月10日放送のテレビ朝日系番組「マツコ&有吉の怒り新党」でのこと。25歳の男子大学生からの投書で、授業中にスクリーンに映されるスライドをケータイで撮影する学生がいて怒りを覚える、というものだった。スライド画像が変わるたびに音を鳴らし撮影する学生が増え、しかもずっとケータイを弄っているというのだ。写真を撮影するのではなく、自分なりに手書きでノートにまとめるのが正しい勉強の仕方だと思う、などと主張した。
それに対し有吉さんは、自分たちの時代では考えられない出来事だが、
「先生がイヤじゃなきゃ、いいよ、別にね。便利なんだからいいじゃない」
と投書主の意見を否定した。マツコ・デラックスさんも、
「ノートに写すのが必死で、内容なんかあまり聞いていない時とかあったもの。全部書き写しているから覚える、っていうのも、屁理屈じゃない?」
などと賛同した。有吉さんは、
「お経じゃないんだからね。写経をずっとしてさ、っていう」
と語り、2人は、ケータイ、スマホで板書やスライドを撮影しているのに腹が立つ人は「古い!」と切り捨てた。
板書やスライドを撮影する大学生についてはたびたび議論されており、2014年12月14日放送のフジテレビ系番組「ワイドナショー」でも取り上げられた。歌手の泉谷しげるさん(67)は、大学には勉強しに行っているので、撮影に行っているわけではない、とし、
「字を書くという事は学ぶという事だ」
などと持論を展開していた。