既存の4ホテルのうち3棟の稼働率が100%を超えた
というのも、訪日客の増加がさらに進むのは明らかで、15年の訪日客数は1月が前年比29.1%増、2月が同57.6%増、3月が同45.3%増(推計:観光局調べ)と増えている。また、国が地方創生事業として「ふるさと旅行券」を15年4月から発売したが、これを使った注文が楽天トラベルに殺到している。指定された地域への旅費が大幅に割り引かれるというもので、これによって国内旅行客も増えていくのだという。
さて、稼働率が80%を超えた東京と大阪だが、「ホテル不足なのではないか」と心配する声も挙がっている。ただし、ホテルの建設は20年の東京オリンピックを見据えいろいろ計画されていて、西武ホールディングスは16年に東京都千代田区に「ザ・プリンスギャラリー 東京紀尾井町」をオープンし、ホテルオークラも本館を建て替えて19年に開業する。
総合都市開発のアパグループは東京都新宿区に5棟目となるホテル「アパホテル東新宿 歌舞伎町II」(14階建て、129室)を17年2月に開業する予定だ。既存の4ホテルのうち3ホテルの稼働率が100%を超えたからで、「更なる需要の獲得を目指した開業となる」と説明している。