KADOKAWA・DWANGOは、ドワンゴの会長でもある川上量生会長(46)が2015年6月23日付で社長に就任する人事を、9日に発表した。佐藤辰夫社長(62)は代表権のある会長に就任。会長と社長を入れ替える。23日に開かれる予定の株主総会と取締役会を経て正式に決定する。
同社は今後3年間の中期ビジョンで、動画や電子書籍、ゲームなどの情報技術(IT)事業を伸ばす計画を打ち出した。川上氏は従来、会長を務めながらも動画サービス「ニコニコ動画」が急速に伸びる子会社ドワンゴの経営に軸足を置いていた。川上氏が社長に就くことでKADOKAWA・DWANGOのデジタル事業を一気に加速させる。佐藤氏は、川上氏をサポートする。
同社はKADOKAWAとドワンゴの2社を100%子会社とする統合持ち株会社として14年10月1日に発足。経営統合後、川上氏は会長に就任していた。15年10月には「カドカワ株式会社」に社名を変更することも決まっている。