みずほ情報総研が、2016年4月にはじまる電力小売りの自由化に対する意識調査を行ったところ、8割超の人が「電気料金が安くなるのであれば電力会社を乗り換えたい」と考えていることがわかった。2015年6月8日に、調査結果を発表した。電気料金にかかわらず、「乗り換えたくない」人は10%。また、電力会社を選択する際、電力供給の安定性や電気料金の安さを重視する傾向にあることが、浮き彫りになった。
電気料金の条件と乗り換えの意思を聞いたところ、83%が「電気料金が現在より低ければ乗り換えたい」と回答。電気料金がどのくらい値下がりすれば乗り換えるかについては、5%の料金低減で全体の19%(5人に1人)が、10%で全体の33%(3人に1人)が、20%で全体の66%(3人に2人)が乗り換えを検討すると回答した。
みずほ情報総研は、電気料金の低減がある程度実現できれば、多くの人が乗り換えを実施する可能性が高いとみている。
また、電力会社を選ぶときの判断材料として、「緊急時や災害時にも停電せず、安定して電力を供給できること」が81%と最多。乗り換え候補先として有力なのは、地方自治体やエネルギー関連事業者などで49%を占めた。
なお、調査は全国20歳以上の男女のうち、世帯主やその配偶者などを対象に、2月10日~23日にかけてインターネットで行われた。有効回答者数は3500人。