ネットで悪質サイトか調べるのが有効だというが...
なぜこんなサクラサイトに騙されてしまう人が続出してしまったのか。
千葉県警のサイバー犯罪対策課では、「59歳の男性もいたように、年齢も幅広く登録しています。女性と会えると思って、約束をしようとするようですが、どうして何度もやり取りしてしまうのかは、はっきりは分かりません」と話す。
ラインを友達以外にも公開していると、電話番号で友達に追加されてメッセージが来るパターンで誘導されているらしい。サイト運営会社社長の男らは、偽のラインロゴを使ったチャットルームを開設した後の13年11月から14年10月までに約5万人を出会い系サイトに誘導し、この間に3億4000万円も売り上げていた。
詐欺被害を防ぐには、ネットでサイトのことを調べてみることが有効だと、サイバー犯罪対策課は指摘する。
千葉県在住の男性(36)は、「e-フレンズ」に入会金5000円を支払って会員登録し、その後不安になって、ネット上で検索をかけた。いくつかの対策案内サイトでは、e-フレンズが悪質であることが紹介されていた。また、その運営会社は、迷惑メールを送った特定電子メール法違反で総務省などから12年3月に措置命令を出されていたことも分かった。男性は14年1月、脱会したいと県警に相談し、それが捜査の発端となったのだ。
なお、詐欺行為を知りながらアルバイトをした約30人については、県警が事情を聴いており、その関与度によっては立件することもあるとしている。