「正社員を望む」派遣をブチ切れさせた 東京新聞・長谷川氏コラムが話題

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「正規の職員・従業員の仕事がないから」が40%

   上西氏は

「非正規労働者の中でも派遣労働者の場合、他の非正規と比べて、正社員の仕事に就けなかったから、という理由の割合が高いのは、様々な調査結果からわかっていること」

とも指摘し、複数の調査結果を例示した。たとえば厚労省が13年3月に発表した調査(派遣労働者実態調査)では「派遣を選んだ理由」として「正社員として働きたいが、職が見つからなかった」が最多で38.8%だ。

   また、今回の労働力調査の中にも派遣社員(1~3以内に離職経験がある人)にしぼった調査項目「現職の雇用形態についている理由」がある。最多の「正規の職員・従業員の仕事がないから」は40%にも上り、2番目に多い「自分の都合のよい時間に働きたいから」(16%)以下を大きく離している。

   そもそも非正規の職員・従業員1979万人のうち、大多数はパート・アルバイト(1360万人)が占め、派遣社員は120万人で6%ほどでしかない。非正規全体と派遣社員の理由が異なるのも当然だ。

   コラムに対し、ツイッターでは「1度自分が派遣社員になってみるがいい」などと、長谷川氏コラムへの反発が広がる。また、長谷川氏が首相の諮問機関「規制改革会議」の委員であることから、今国会で審議される労働者派遣法の改正案について、「安倍政権の側」「バックアップする論説」といった見方をする人まで出ている。長谷川氏は6月3日17時現在、反論などにツイッターで言及していない。

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