生みの親が「桃太郎電鉄を正式に終了」 ゲーム会社との間に何があったのか?

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   大ヒットゲームシリーズ「桃太郎電鉄」の生みの親でクリエイターのさくまあきらさん(62)がツイッターで、ゲーム会社と担当者の実名をあげて激しく非難し、「桃太郎電鉄は、正式に終了します」と宣言した。

   「桃鉄」はゲーム会社ハドソンのシリーズだったが、2011年にハドソンがコナミの完全子会社となり、翌12年にコナミデジタルエンタテインメントに吸収合併された。この頃から、さくまさんとコナミの関係に齟齬が生じていたようで、さくまさんはこれまでもコナミに対する批判と「桃鉄」の終了を口にしていた。

  • さくまさんとコナミの間にどんなトラブルがあったのか
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「桃鉄」の権利をコナミから買い取ろうとした?

   さくまさんは15年6月2日、自身のツイッターでこんなことをつぶやいた。

「コナミから何の連絡もない。こんな調子でずっとほったらかされた。ここに桃太郎電鉄は、正式に終了します。すべてコナミの○○が握り潰しました」(編集注:○○は実名)

   何が起きたのかというと、どうやら「桃鉄」シリーズの新作について担当者に何かを提案したところ、何の連絡もなかった、ということらしい。関係者のツイートによれば、15年5月末までに返事を貰える約束だったが6月2日になっても来ないため、こうした発表になったのだそうだ。さくまさんはこうもツイートしている。

「桃鉄の権利をコナミから買い取って、ほかのメーカーから発売すればという意見もある。だから、コナミにパーセンテージ払って発売することを提案。コナミの○○は上に聞きますと言いながら、その後も要求した返答なし。だから桃鉄を終了」(編集注:○○は実名)

   また「コナミはゲームを作れる会社ではないことが分かった」、などといった批判も展開し、こうした意見に賛同する人たちのリプライを自身のツイッターに掲載している。

   「桃鉄」は1988年に任天堂のファミコン用ソフトとして発売され、2010年まで21作の家庭用ゲーム・携帯型ゲームソフトが開発されたほか、携帯電話やスマホのアプリもある。ただし、ハドソンがコナミの完全子会社になった11年以降は家庭用ゲーム・携帯型ゲームソフトのリリースはなく、12年2月に出した携帯電話用アプリ「桃太郎電鉄TOKAI」が最終作品となっている。

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